【場面緘黙を乗りこえて】苦しんでいた当時の自分に伝えたい5つのメッセージ

過去のできごとから

こんにちは、「孤独のメンタルノート」管理人のウーラーです。

わたしは子どものころ、場面緘黙(ばめんかんもく)の状態になった時期があります。

「場面緘黙」はある特定の社会的状況(幼稚園や学校など)でしゃべれない症状が続く状態のことです。

家ではふつうにしゃべりまくっているというケースが多く(わたしもそうでした)、親が気づきにくいこともあります。

緘黙の人には「不安を感じやすい気質」が共通していると言われています。

参考サイト:場面緘黙とは | かんもくネット

わたしの場合は小~中学校にかけて「学校でほぼしゃべらない」という状態が3年ちょっと続きました。

他人の親切に応えられないふがいなさや、おもしろがって笑われるという屈辱で、メンタルはボロボロに・・・。

今思い出しても痛々しいです

すっかり大人になったわたしから、当時の自分に向けて、伝えたいことがあります。

当時の自分に伝えたい5つのメッセージ
  1. 自分を嫌わなくてもだいじょうぶだからね
  2. しゃべれなくて悩んでる人が他にもいっぱいいるよ
  3. 無理して学校に行かなくてもいいよ
  4. 「対等に接してくれる人」のことを大切に考えてね
  5. ふんばってくれてありがとう!

今、場面緘黙で悩む人たちにも同じことを伝えたいです。

よかったら読んでみてくださいね。

※場面緘黙が治ったきっかけについてはこちらへどうぞ

場面緘黙当時の苦しみ

わたしが本格的に場面緘黙を発症したのは小学5年で転校したときで、学校ではほとんど言葉を発することができなくなりました。

当時は「場面緘黙」なんてまったく知らず、「なんで自分だけこんなに変なんだ・・・」と苦しみました。

しゃべれないことで、クラスメイトに迷惑をかけてしまったこともあります。

すごく情けなかったし、今でも申し訳ない気持ちでいっぱいです

同級生の男子たちからは笑いものにされ、これがまた精神的に相当なダメージとなりました。

当時はプライドが高く、転校前までは友人関係も充実していただけに、笑われるのはものすごい屈辱だったんです。

しかし「反応したら負けだ」と思っていたわたしは、何食わぬ顔で毎日登校していました。

「今に見てろよ・・・!」と歯を食いしばりながら、必死で耐える日々。

本当は心の中はもうボロボロで、毎日1人で泣いていました。

当時の自分に伝えたい5つのメッセージ

今のわたしから、当時の自分へぜひ伝えたいことがあります。

当時の自分に伝えたい5つのメッセージ
  1. 自分を嫌わなくてもだいじょうぶだからね
  2. しゃべれなくて悩んでる人が他にもいっぱいいるよ
  3. 無理して学校に行かなくてもいいよ
  4. 「対等に接してくれる人」のことを大切に考えてね
  5. ふんばってくれてありがとう!

あれから何十年もたち、当時小中学生だったわたしもすっかり大人になりました。

正直今も対人に不安を感じることはありますが、他人とまったくしゃべれないということはもうありません。

一生かけてやりたいことが見つかったり、世の中の見方が変わったりして、人生が楽しくなりました

今、当時の自分を思い出すと、あらためて本当に1人で悩み苦しんでいたなと思います。

当時を思い出すたびに、今のわたしから声をかけてあげたいといつももどかしく感じていました。

ここで紹介するメッセージは、当時の自分に向けたものであると同時に、今緘黙に悩んでいる人に伝えたいことでもあります。

ちょっとした参考程度にでも、聞いてもらえたらうれしいです。

①自分を嫌わなくてもだいじょうぶだからね

しゃべれないのは、あなたのせいではありません。

不安を感じやすい気質を持って生まれたのも、あなたのせいではありません(親のせいでもないよ)。

そういうシステムになってただけなので、安心してね。

まずは自分で自分をまるごと受け入れてあげてほしい!

得意なことや、好きなこととかもいろいろあるよね。

それでほめられたりしたこともあるんじゃない?

しゃべれないから」「人と違うから」自分はダメなんてことはまったくないのでだいじょうぶ。

「こんなはずじゃない」「こうありたい」と理想を求めてしまう気持ちは痛いほどよくわかるよ。

でもその理想を追い求めていても、空回りしてぜんぜん人生楽しめなくなっちゃうからおすすめはしません。

今の自分を温かく受け入れて、ねぎらってあげてください。

あなたは今そこにいるだけでも価値があります。

そして、他のすべての人間と同じように尊重されるべき存在です。

②しゃべれなくて悩んでる人が他にもいっぱいいるよ

「場面緘黙」の症状がある人は、数百人に1人くらいいるんじゃないかと言われています。

1つの学校に1人いるようなものなんだって。

意外といるよねぇ!

自分のまわりにはなかなかいないから、どうしても

「なんで自分だけこんなに変なんだ・・・」

と悩んでしまうと思う。

でもじつは同じ悩みを抱えた人が、日本中どころか世界中にもいるんだよ。

ぜんぜん自分だけじゃない(むしろいっぱいいる)んだね。

自分にしかわからないと思ってた悩みを理解できる「仲間」がいっぱいいるってことだよ、びっくりじゃない?

みんな「場面緘黙」というれっきとした症状なわけで、なおさら「自分が悪い」とかそういう問題じゃないことがわかると思う。

こういう知識」を得ることはほんとに大事なことなんだ。

今後の人生でも知識は大きな味方になるよ。

場面緘黙にくわしい人や、助けてくれる人がこの世のどこかには必ずいるということも知っておいてほしいな。

③無理して学校に行かなくてもいいよ

「自分が登校拒否なんてとんでもない!」って思っているよね。

大人になったわたしから言わせると、そんなことないよ。

そりゃ行けたら行ったほうがいいんだけど、無理してまで行くのはすごい変な話だと思うよ。

学校に行くと笑いものにされて、ものすごい屈辱で、心はもうズタボロだよね。

このまま無理すると、どんどん他人のことも自分のことも嫌いになって、大人になってもうまく人と関われなくなるんだ。

そうなるくらいなら、だよ。

いったん、とりあえず学校に行かないで過ごしてみるという選択はぜんぜんありじゃないかなぁ。

親に自分から事情を話さなきゃいけないから、そこがハードルではあるけどね。

「親が理解してくれないんじゃないか」という恐怖はすごくよくわかる。

提案なんだけど、

  • 伝えたいことをじっくり考えて紙に書き出して整理してから伝えてみる
  • 直接言うのが怖ければ書き出したものを手紙として渡して読んでもらう

というのはどうかな。

意地を張って無理やり学校に通い続けるよりは、もしかしたらいい結果になるかもしれない。

健闘を祈る!

④「対等に接してくれる人」のことを大切に考えてね

無理してまで学校に行かなくていいとは言ったんだけど、登校拒否の前にちょっと考えてみてほしいことがあります。

学校では、からかってくる人がいたりしてつらいよね。

でも、からかってくる人って、学校にいる全員ですか?

よく考えてみて。

全校生徒のうち何人くらい?

冷静に考えたら、あなたをからかって笑っているのってほんの一部の人じゃない?

あなたがしゃべれないことをなんとも思わず、優しく、あるいはふつうに接してくれている人もいっぱいいませんか?

その人たちは、あなたのことを認めてくれているんだよ。

その事実を忘れないようにしてみてください。

あなたに対等に接してくれる人たちのことを大切にできれば、学校はそこまでつらい場所ではなくなるかもしれません。

こういう考え方は、これから先の人生を歩んでいく上でもかなり重要になってきます。

ゆっくりでいいので考えてみてね。

⑤ふんばってくれてありがとう!

つらいことや悲しいことがあっても、あなたがふんばってきてくれたからこそ未来のわたしはこうして元気に暮らせてます。

本当にありがとう。

今は人生の目標もあるし、好きなこともいっぱいあって毎日とても楽しいよ!

大人になれば自由になって自分でなんでも決められるようになるから、いろんな面でかなり楽になると思うんだ。

あと働くことに慣れてくれば、しゃべるのがそこまで大変じゃなくなったりもするよ。

大人になったときのことを想像するのは難しいと思うけど、未来のわたしの言葉を信じて、希望を忘れずに過ごしてください。

あらためて、今のわたしが楽しく過ごせているのは、毎日ふんばってここまでつないでくれたあなたのおかげです。

本当に感謝しています、どうもありがとう!

おわりに

細かいことをいろいろ考えれば、単純に学校に行かなかったからといって楽になれたとは限りません。

家にいたらいたで窮屈な思いをした可能性もあるし、そのまま引きこもりになってしまうことだってあり得ます。

それでも、あのとき「学校行かなくていいよ」と言ってもらえたらどんなに救われただろう!と考えてしまうんです。

当時の自分にわたしから直接言ってあげたいと、いつもいつも思っています

しかしメッセージにも書いた通り、学校には優しくしてくれた子やまったく笑いものにしない子も、男女問わず実際にいました。

当時は自分をバカにしてくる敵のほうにばかり意識が行って、せっかくのその子たちの優しさを置き去りにしてしまいました。

12~13才にして本当に菩薩のような、すでに人間が完成されたかのようなすばらしい子たちもいたんですよ

敵ではなく、その子たちの優しさのほうをもっとちゃんと受け取れる自分でありたかった。

これを読んだ人には同じ後悔をしてほしくないです。

ほんの一部の「敵」よりも、「優しい人」や「対等に接してくれる人」たちのことを大事にしてほしいなと思います。

この記事を書いた人
ウーラー

メンタル管理を意識することで、自己否定のかたまり⇒自己肯定感のかたまりへ奇跡の進化をとげた生命体。
もともと不器用なアナログ人間だったけど、ブログ運営をきっかけに徐々にデジタル文化も取り入れつつ、柔軟に自己改革中。
電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」に出会ってからは毎日読書を楽しみ、読書によるメンタル面の微妙な成長を日々実感している。
気まぐれに「おでかけチャレンジ」を実施中。

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