【思考整理&メンタルケア】会話形式の独り言が孤独な生活にもたらすメリット

メンタル・生活管理

こんにちは、「孤独のメンタルノート」管理人のウーラーです

一人暮らしをしていると、独り言をしゃべってしまうことはよくあると思います。

テレビに相づちを打ったり、「~しようかなぁ」などと言ってみたり。

そのようなちょっとした独り言であれば、特別気にしている人はあまりいないでしょう。

しかし、自分しかいないのにまるで誰かと会話しているような独り言をしゃべってしまうというパターンがあります。

孤独度が強めの生活を送っていると、独り言が会話形式になってしまうことがあるようです

「このまま会話のような独り言をしゃべり続けていて大丈夫なのか」

「それともやめるべきなのか」

と悩んでいる人は、意外とたくさんいるのではないでしょうか。

わたし自身も、一人でいるときは会話形式の独り言をがっつりとしゃべっています。

でも、「やめなきゃ」とはまったく思ってません

会話形式の独り言のメリットは、

べらべらしゃべりまくることで頭や心の中が整理され、不安が解消される

というところです。

これは、れっきとした「メンタルケア」だとわたしは考えています。

以下でくわしくお話ししていきますが、1人でしゃべりまくって悩んでいる方の参考になれば幸いです。

※この記事では、「人前では問題なく独り言をおさえられる」という前提のもとに話を進めていきます。

人前だとわかっているのに独り言が出てしまい苦しいとか、病気の症状(幻覚や妄想など)をともなっている場合は病院へGOです。

独り言が孤独な生活にもたらすメリット

孤独な生活を送る人にとって、独り言はメンタルの安定のために大切な役割を果たしているようです。

具体的には以下のようなメリットが考えられます。

  • 頭の中の混乱が整理される
  • 会話形式の独り言は孤独をサポートしてくれる

頭の中の混乱が整理される

会話形式に限らず、独り言には

「頭の中の混乱を整理して不安を解消できる」

というメリットがあると考えられます。

独り言のナイスな働き
  1. 頭の中で漠然としている思考が「言葉」というはっきりしたルールにもとづき「音」として発せられる
  2. 自分の口から出た音(声・言葉)が自分の耳を通してあらためて取り入れられる
  3. 自分が何に悩み混乱していたのかを「声・言葉」という「形」で確実に認識できる

こうして頭の中が整理されるので、漠然としていた不安を一時的に解消することができるのです。

会話形式の独り言は孤独をサポートしてくれる

会話形式の独り言であれば、孤独による会話の不足分を埋めてくれているというメリットも考えられます。

人に聞いてもらえた感覚を得られたり、単純に言いたいことを吐き出してスッキリしたりできるよね

「1人で気持ちをため込むのはメンタルによくない」というのは、広く知られている事実。

べつに誰かに迷惑がかかるわけじゃないし、架空の相手にでもどんどんしゃべっちゃっていいと思うんです。

以上のように、「孤独な生活における独り言はメンタルケアの役割がある」というのがわたしの考えです。

会話形式の独り言の具体例

わたしがやっている会話形式の独り言は、細かく分けると

  • 対話形式
  • ディスカッション形式
  • インタビュー形式

などに分類できます。

相手の声が実際に聞こえてくるということはありません

たいてい、何か自分がしゃべりたいテーマがポンと頭に浮かびます。

それに対して、自分の意見などを言葉に出して答えていくというスタイルが基本です。

相手の声は頭の中にイメージとしてあるだけなので、一人二役ともまた違います

そして実際に独り言をしゃべるときは、大きな声を出すとうるさくて逆に不安になるので、ひかえめな声でしゃべるようにしています。

壁の薄いアパートの一人暮らしですから、そのへんのことは考慮しないといけません。

では具体的にどんな感じで会話しているのか説明していきます。

対話形式の独り言

対話形式の独り言をしゃべるとき、わたしが会話している相手のイメージは「もう1人の自分」です。

話の内容は、ちょっとした雑談程度の軽いもの。

軽く頭が混乱したときに、今思っていることを整理したり、自分に共感したりするためにしゃべっていることが多いようです。

これって、こういうことだよね

うんうん、そうだよね

わかるわかる

などとしゃべりながら、混乱した頭や心を整理します。

とにかく何か混乱するたびにこうしてしゃべりまくることで、一時的な着地点を見つけ、ホッと一息つけるというのがポイントです。

ディスカッション形式の独り言

ディスカッション形式の独り言をしゃべるとき、わたしが会話している相手のイメージは「同じゴールを目指す仲間」です。

話の内容は、解決したい課題について。

何かを決めたり、はっきりさせたりしたいときに、「こうしたほうがいいのでは」と意見を出しながらゴールを探ります。

マジメな話しあいなので、

この場合、~じゃないですか

~だから、~がいいと思うんですよね

などと敬語でしゃべってることが多いです。

話しあいの結果、ひとまず納得の結論が出るととてもスッキリします。

頭の中だけでモンモンと考え続けるより、実際に口に出したほうがはるかにわかりやすく効率的です。

インタビュー形式の独り言

インタビュー形式の独り言をしゃべるとき、わたしが会話している相手のイメージは「自分のことをよく知ってくれているインタビュアー」です。

話の内容は、「あるものごとに対する自分の考え方」や、「決意」など。

インタビュアーは、わたしがそのとき話したがっていることについて的確な質問を投げてくれます。

そうですね~

わたしは、それでもいいと思ってるんですよね~

~なので、がんばっていきたいと思っています!

などと、インタビューされている感じをリアルにイメージしながら気の済むまでしゃべっていると

自分の考えを聞いてもらえた

という一定の満足感を得られると同時に、

自分はこういうことを考えているんだ

という自分の方向性がはっきり見えてきます。

独り言活用のコツ:ネガティブなことはなるべく言わない

独り言を日常的に活用していくなら、ネガティブなことはあまり口に出して言わないほうがいいです。

ネガティブな内容を、声と言葉に出してはっきり認識することで、ネガティブな感情がさらに強化されてしまう懸念があるからです。

自分ってダメだなぁ

あいつほんとにキライ

とかね。

書いてるだけで嫌な気持ちになります。

わざわざそんな無意味なことしても何もいいことはありません。

自分を攻撃する場合だけでなく、他人を攻撃するようなことを言った場合でも、結局自分にダメージが返ってくるのだそうですよ。

他人の悪口を言ってスッキリしたような気がしたけど、実はそんな悪口を言っている自分に嫌気がさしている。

これでは、誰も幸せになれません。

メンタルケアとしてあえてやるならOK

ただ、1回だけストレス発散のためにワーッと言ってみるくらいならいいと思います。

「ため込まずに出してしまおう」

「自分の今の心の状態を観察しよう」

という意識を明確に持って、あえてやるという感じですね。

そして「わたしは今、お疲れ状態なのかな?」と感じたら、思いきって休む・遊ぶなどしてケアしてやればいいと思います。

とにかく、ネガティブな独り言は無駄に何度も垂れ流さないほうがいいです。

そのたびにどんどん自分が傷ついて、弱っていってしまいます

独り言は、嫌なことをわざわざ蒸し返すためにやってもなんの得にもなりません。

頭の中の混乱を整理し、ポジティブに前に進んでいくために活用するべきです。

続けてもいい独り言と見直すべき独り言

ここまでお話ししてきた「会話形式の独り言」は、あくまでも、誰もいないところでやるというのが前提です。

混乱しがちな頭の中をその都度整理し、不安をやわらげるメンタルケア効果があるという実感を持って、あえてやっています

人前でコントロールできているのであれば、別に1人で会話してたって問題ないはずです。

むしろ独り言の役割を考えれば、無理に止めようとするのはよくないと思っています

ただし、次のような独り言については、注意深く見ておかなければなりません

  • 人前で独り言をコントロールしたくてもできない
  • 幻覚(幻聴)に向かってしゃべっている
  • 会話のような独り言をしゃべってしまう自分が嫌い

人前で独り言をコントロールしたくてもできない

人前で独り言をコントロールできず、べらべらしゃべってしまうとなるとちょっと困ったことになりそうです。

本人やまわりが気にしていなければさほど重大な問題ではないかもしれませんが、たいていの場合は気になるんじゃないでしょうか。

人前での独り言というのは、単なる強いクセの場合もあるかもしれません。

しかし、ASD(自閉スペクトラム症)などの発達障害が関係している可能性もあります。

ASD特性のある人は、思ったことを口に出しやすいという傾向があるからです。

※こちらは子どもの発達障害についての記事ですが、参考になる部分があるかと思います。気になる方は見てみてください。

発達障害の子どもの「独り言」。原因は?対策はできる?|ハッピーテラスliloquy/

ASD特性の独り言の場合も「思考を整理するため」というのが理由の1つとしてあるようです

独り言の程度の重さがポイント

問題は、その独り言の程度が度を超えているかどうかです。

わたしもASDっぽいところがありますが、かろうじて人前での独り言はおさえることができているので特に問題は感じていません。

しかし、もし発達障害の度合いが強いために人前での独り言を思うようにコントロールできないという場合は、つらいですよね。

その場合は専門家に相談してみたほうがいいのではないでしょうか。

少なくとも、1人で悩み続けるよりはずっと早く解決に向かえるのではないかと思います。

幻覚(幻聴)に向かってしゃべっている

「会話するような独り言は病気かもしれないので危ない」

という情報を見たことがある人もいると思います。

これは、幻覚(幻聴)や妄想といった明らかな症状があり、それに対して反応してしまう「統合失調症」などの病気を指して言っているようです。

本人は誰かと話しているつもりでも、まわりから見れば1人で会話しているように見えてしまうのですね

このような病気の症状が見られる場合は、早急に病院で治療を受ける必要があります。

「独り言をメンタルケアとして活用しよう」などと言っている場合ではないということです。

※病気の症状について気になる方はこちらを参考にしてください。

統合失調症|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省ホームページ

会話のような独り言をしゃべってしまう自分が嫌い

人前ではもちろん独り言は言わないけど、家では無意識に1人でべらべらしゃべってしまい、

「そんな自分が嫌い」

「自分が気持ち悪い」

と苦しい気持ちになってしまう人も、解決策を考えてみたほうがよさそうです。

自己否定ほど悲しいことはないからね

わたしはもう独り言に慣れたし、メリットにも気づいて活用しているからいいのですが、そう考えるのが難しい人もいると思います。

しかし、独り言はストレスの発散や孤独感を埋める役割もあるため、無理に止めようとするのもよくありません。

この問題を解決するには、

  • 代替案を考える
  • 孤独な状態を解消する
  • メンタルの専門家に相談してみる

など、何かしらのアクションが必要だと思います。

「話す」から「書き出す」に移行してみる

1つおすすめなのは、考えていることをひたすら紙に書き出すことです。

「口・耳・声・言葉」という形から、「手・目・紙・文字」という形に変わるだけで、同じような思考整理や発散の効果は見込めます。

口を動かしつつ耳から認識していたものを、手を動かしつつ目から認識する形に変えるということだね

書き出して発散する作業を増やしていけば、独り言のほうはおのずと少し減っていくかもしれません。

ただ、やっぱり「話したい」という感覚が強い場合もあると思います。

自分で自分の状態をよく観察した上で、どういうふうにしていくのがよさそうか、考えてみてください。

でも世の中見わたせば、家で1人で会話してる人なんてけっこういっぱいいるんじゃないでしょうか。

誰も見てないんだから、よくない?

場所によるコントロールができているなら、深刻にとらえすぎなくてもいいのではないかとわたしは思います。

おわりに

わたしも昔は、1人でべらべらとしゃべりまくっている自分に「大丈夫か?」と思っていた時期があったような気がします。

でも、頭の整理や気持ちの発散などメンタルケアになるというメリットに気づいたことで、独り言は強い味方になりました。

独り言は、今の自分の状態を知るための重要なヒントです。

自分の孤独のレベル、自分のストレス、自分の不安、自分の考え方。

頭の中でモヤモヤしていたものを一つひとつ整理しながら、ポジティブに前に進んでいくための助けになります。

今、会話形式の独り言に悩んでしまっている人も、人前でのコントロールができているならそんなに気にしなくていいのでは?

むしろ変にため込まず、ちゃんと自分でメンタルケアできているということだと思います

まずは自分とよく向きあい、自分にとってのベストな過ごし方・生き方をゆっくり考えてみてくださいね。

この記事を書いた人
ウーラー

メンタル管理を意識することで、自己否定のかたまり⇒自己肯定感のかたまりへ奇跡の進化をとげた生命体。
もともと不器用なアナログ人間だったけど、ブログ運営をきっかけに徐々にデジタル文化も取り入れつつ、柔軟に自己改革中。
電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」に出会ってからは毎日読書を楽しみ、読書によるメンタル面の微妙な成長を日々実感している。
気まぐれに「おでかけチャレンジ」を実施中。

ウーラーをフォローしていただけるとありがたいです。
メンタル・生活管理
シェアする
ウーラーをフォローしていただけるとありがたいです。